成功する設計のヒント:光を最大限に生かす照明計画とは?
家の中や外を素敵に見せる照明について、プロが基本+αのコツを解説します。
Eric Reinholdt
December 11, 2023
Houzz Contributor
私たち人間の五感の中で、いちばん発達しているのは視覚です。私たちの目は、周囲の光の具合を敏感に感知し、それが暖かい午後の光なのか、雪の舞う冬の空なのか、それともキャンドルライトに照らされたテーブルなのか、という意味付けを行います。そして、それぞれの光が人間としての感情とつながっているのです。建築においても、光を使って感情に訴えかけることで、私たちの利用する空間のスケールや雰囲気を演出し、機能的な住空間を作り出します。
よい照明デザインは、アンビエント、タスク、アクセントという、3つの主な照明タイプのバランスがうまくとれているものです。建築家やインテリアデザイナーが照明をデザインするときには、個別の空間のニーズをふまえ、求める効果を得るために、このバランスをどう調整するかを考えて進めていきます。今回は、皆さんも住まいのプロジェクトで参考にできるようなコツをいくつかご紹介しましょう。
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光源を隠す
隠された光源から空間を照らすことで生まれる効果は2つ。1つは、建築的なフォルムや構造を強調すること。もう1つは、とくに狭い空間の場合に、深みを感じさせることです。この方法を取り入れるには、天窓、スカイライトチューブ、クリアストーリー窓という選択肢があります。
傾斜のある地形にはまり込むように建てられたこちらの家。隠された光源から射し込む光によって、周りを取り囲んでいる大地の重みや、この空間の左右の標高の違いが際立ちます。複雑なフォルムで、全体像がひとめでつかめない家ですが、そのコンセプトに沿った光の取り入れ方になっています。
光がどこから入ってくるのか分からない場合、人間は本能的に、光源のある外部空間まで意識するため、空間のとらえ方が広がります。これは、大きな効果をもたらします。
隠された光源から空間を照らすことで生まれる効果は2つ。1つは、建築的なフォルムや構造を強調すること。もう1つは、とくに狭い空間の場合に、深みを感じさせることです。この方法を取り入れるには、天窓、スカイライトチューブ、クリアストーリー窓という選択肢があります。
傾斜のある地形にはまり込むように建てられたこちらの家。隠された光源から射し込む光によって、周りを取り囲んでいる大地の重みや、この空間の左右の標高の違いが際立ちます。複雑なフォルムで、全体像がひとめでつかめない家ですが、そのコンセプトに沿った光の取り入れ方になっています。
光がどこから入ってくるのか分からない場合、人間は本能的に、光源のある外部空間まで意識するため、空間のとらえ方が広がります。これは、大きな効果をもたらします。
間隔を不規則に
照明を規則正しくグリッド状に配置するのは、一般的に行われる手法で、均一な明るさが求められたり、内部空間をふちどるように明示する場合には効果的です。しかし、こちらの写真のように、もっと自由な配置によって光に動きをつけ、星空やキャンドル、蛍を思わせることも可能です。
小さな光だまりをランダムに配置すれば、人の動きや集まる場所をそれとなく誘導することもできます。でも、この方法は使いすぎないように注意すること。こちらの例では、周囲の建物の外壁や内部に規則的な照明があるからこそ、不規則なパターンが引き立ってみえています。すべての照明が不規則なら、単にまとまりのないごちゃごちゃした印象になってしまいます。
照明を規則正しくグリッド状に配置するのは、一般的に行われる手法で、均一な明るさが求められたり、内部空間をふちどるように明示する場合には効果的です。しかし、こちらの写真のように、もっと自由な配置によって光に動きをつけ、星空やキャンドル、蛍を思わせることも可能です。
小さな光だまりをランダムに配置すれば、人の動きや集まる場所をそれとなく誘導することもできます。でも、この方法は使いすぎないように注意すること。こちらの例では、周囲の建物の外壁や内部に規則的な照明があるからこそ、不規則なパターンが引き立ってみえています。すべての照明が不規則なら、単にまとまりのないごちゃごちゃした印象になってしまいます。
ドラマチックなコントラストをつける
照明テクニックの基本は、均一に光を行きわたらせること。でも、演劇的な照明によって、ある空間を印象付けたり、そこが特別な場所であることを示したり、また目的地へと誘導したりすることも可能です。
こちらは、コントラストの強い照明が成功しているデザイン例。頭上から射し込む光が、静かで厳かな、瞑想的ともいえる雰囲気を作り出しています。
照明のコーディネートをプロに依頼するメリットとは?
照明テクニックの基本は、均一に光を行きわたらせること。でも、演劇的な照明によって、ある空間を印象付けたり、そこが特別な場所であることを示したり、また目的地へと誘導したりすることも可能です。
こちらは、コントラストの強い照明が成功しているデザイン例。頭上から射し込む光が、静かで厳かな、瞑想的ともいえる雰囲気を作り出しています。
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太陽光を活用する
空間を明るく照らすには、自然光に勝るものはありません。太陽光はフルスペクトル光と言われ、すべての波長(色)の光をほぼ均等に含んでいます。人間の知覚にもっともなじみがあるのもこの光で、私たちは自然光の変化を感じ取り、天候や時刻、季節など、その変化の意味を本能的に理解します。室内を暖め明るくしてくれる自然光は、無償で手に入る限りない資源といえます。
壁の高い位置、または天井面に開口部を設けることで、より奥のほうまで室内に自然光を引き入れることができます。注意したいのは、窓の面する方角によって、光の色合いが変わること。北向きの窓なら、光スペクトルのブルー系に近い色味の間接光が安定的に入ってきます。南向きや西向きの開口部の場合、暖かい色味でコントラストの強い光がふんだんに入ってきます。これらを踏まえて、不快なグレアや、室温の過度な上昇、色あせの原因となる紫外線を避けるための対策を考える必要があります。
空間を明るく照らすには、自然光に勝るものはありません。太陽光はフルスペクトル光と言われ、すべての波長(色)の光をほぼ均等に含んでいます。人間の知覚にもっともなじみがあるのもこの光で、私たちは自然光の変化を感じ取り、天候や時刻、季節など、その変化の意味を本能的に理解します。室内を暖め明るくしてくれる自然光は、無償で手に入る限りない資源といえます。
壁の高い位置、または天井面に開口部を設けることで、より奥のほうまで室内に自然光を引き入れることができます。注意したいのは、窓の面する方角によって、光の色合いが変わること。北向きの窓なら、光スペクトルのブルー系に近い色味の間接光が安定的に入ってきます。南向きや西向きの開口部の場合、暖かい色味でコントラストの強い光がふんだんに入ってきます。これらを踏まえて、不快なグレアや、室温の過度な上昇、色あせの原因となる紫外線を避けるための対策を考える必要があります。
3つの照明タイプをおさえる
効果的な照明デザインの多くは、アンビエント、タスク、アクセントという3種類の照明を組み合わせています。プロは、この3つすべてを、比率を工夫しながら使いこなしています。
アンビエント照明
ある空間を全体的に明るくする照明は、アンビエント照明と呼ばれます。タスク照明もアクセント照明も、部屋の明るさに多少は貢献しますが、全体的な明るさとムードを決定するのはアンビエント照明です。こちらの部屋の場合、右側(写真の外)にある大きなガラス壁から入る光が、主なアンビエント光源となっているほか、天井に取り付けられたウォールウォッシャー(壁面を広範囲に明るくするライト)もあります。まぶしい屋外から対照的なほの暗く涼しい屋内へと、徐々に変化をつけながら、守られた安心できる空間を演出しています。
タスク照明
デスクの上のペンダントライトが、ワークエリアを照らすタスク照明です。多少は部屋全体を照らしている部分もありますが、アンビエント照明としての機能はあくまで二次的です。また、作業するワークエリアとくつろぐソファエリアを分ける役目も果たしています。
アクセント照明
テーブルランプがアクセント照明になっています。隣接する壁ぎわの一部分を明るく照らしていますが、ワークエリア自体にはほとんど光は届きません。この照明と、ほかの2種類の照明とを重ねて使うことで、部屋の中に明るい部分と暗い部分ができ、砂漠の中の涼しいオアシス、という全体のインテリアコンセプトが強調されています。
効果的な照明デザインの多くは、アンビエント、タスク、アクセントという3種類の照明を組み合わせています。プロは、この3つすべてを、比率を工夫しながら使いこなしています。
アンビエント照明
ある空間を全体的に明るくする照明は、アンビエント照明と呼ばれます。タスク照明もアクセント照明も、部屋の明るさに多少は貢献しますが、全体的な明るさとムードを決定するのはアンビエント照明です。こちらの部屋の場合、右側(写真の外)にある大きなガラス壁から入る光が、主なアンビエント光源となっているほか、天井に取り付けられたウォールウォッシャー(壁面を広範囲に明るくするライト)もあります。まぶしい屋外から対照的なほの暗く涼しい屋内へと、徐々に変化をつけながら、守られた安心できる空間を演出しています。
タスク照明
デスクの上のペンダントライトが、ワークエリアを照らすタスク照明です。多少は部屋全体を照らしている部分もありますが、アンビエント照明としての機能はあくまで二次的です。また、作業するワークエリアとくつろぐソファエリアを分ける役目も果たしています。
アクセント照明
テーブルランプがアクセント照明になっています。隣接する壁ぎわの一部分を明るく照らしていますが、ワークエリア自体にはほとんど光は届きません。この照明と、ほかの2種類の照明とを重ねて使うことで、部屋の中に明るい部分と暗い部分ができ、砂漠の中の涼しいオアシス、という全体のインテリアコンセプトが強調されています。
大胆に
複数の照明器具をまとめて使うのは、より印象的に見せるおなじみの方法です。同じタイプの照明をたくさん使うことにも、ためらわずに挑戦してみてください。写真の例では、群れのような照明が頭上に平面を作り出して空間をまとめ、目線を引き付ける存在になっています。ここから落ちる光が下の水平面を照らし、空間を定義しています。照明の効果を最大化するなら、複数づかいを検討しましょう。デザインの表現となります。
Houzzで照明の専門家やメーカーを探す
複数の照明器具をまとめて使うのは、より印象的に見せるおなじみの方法です。同じタイプの照明をたくさん使うことにも、ためらわずに挑戦してみてください。写真の例では、群れのような照明が頭上に平面を作り出して空間をまとめ、目線を引き付ける存在になっています。ここから落ちる光が下の水平面を照らし、空間を定義しています。照明の効果を最大化するなら、複数づかいを検討しましょう。デザインの表現となります。
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トリムに配慮する
埋め込み式の照明で見落とされがちなのが、点灯していないときにどう見えるかということ。内部に電球を収容する部分(トリム)は、天井で存在感を見せます。白い天井にダークトーンのトリムを選べば、幾何学的なかたちがデザインとして強調されます。また、点灯しているときに光源からのグレアを抑える効果もあります。白いトリムを選べば、照明機器を天井面に溶け込ませることができます。
こちらでは、ダークトーンの長方形のトリムを交互にずらして配置し、天井の構造とうまくバランスをとりながら、全体のデザインコンセプトのなかに組みこんでいます。
埋め込み式の照明で見落とされがちなのが、点灯していないときにどう見えるかということ。内部に電球を収容する部分(トリム)は、天井で存在感を見せます。白い天井にダークトーンのトリムを選べば、幾何学的なかたちがデザインとして強調されます。また、点灯しているときに光源からのグレアを抑える効果もあります。白いトリムを選べば、照明機器を天井面に溶け込ませることができます。
こちらでは、ダークトーンの長方形のトリムを交互にずらして配置し、天井の構造とうまくバランスをとりながら、全体のデザインコンセプトのなかに組みこんでいます。
特注する
光を通す素材ならどんなものでも、光源と組み合わせてオリジナルのユニークな照明を作ることが可能です。こちらでは、ベアグラスの繊維を埋め込んだ半透明の樹脂パネルに後方から光を当て、長さ10メートル以上の光のオブジェを作り出しています。昼間は外の景色を眺め、夜はこの照明を楽しみます。
こういった特注制作の照明では、仕上げにはラグジュアリーな素材を使いますが、内部の機器類は安価で実用的な製品で構成することができます。明るさを調節できるよう、照明デザインの中に調光器を組み込むことを忘れずに。
光を通す素材ならどんなものでも、光源と組み合わせてオリジナルのユニークな照明を作ることが可能です。こちらでは、ベアグラスの繊維を埋め込んだ半透明の樹脂パネルに後方から光を当て、長さ10メートル以上の光のオブジェを作り出しています。昼間は外の景色を眺め、夜はこの照明を楽しみます。
こういった特注制作の照明では、仕上げにはラグジュアリーな素材を使いますが、内部の機器類は安価で実用的な製品で構成することができます。明るさを調節できるよう、照明デザインの中に調光器を組み込むことを忘れずに。
目的地を光で示す
光には、安心安全な場所を示すサインとなり、おのずと人間を引き付ける性質があります。この効果は住宅のあらゆる場面で利用されますが、とくに効果的なのは屋外で、エントランスを示したり、集合ポイントをわかりやすくしたり、複数の建物間でヒエラルキーを確立する場合にも有効です。こちらでは、ガレージの中から漏れるアンビエントライトが、到着してから家の中に入るまでの区間を照らすのに実にちょうどよい光となっています。通路を照らす中間点の明かりも必要ありません。そのため、到着点の照明がいっそう際立って見えています。
光には、安心安全な場所を示すサインとなり、おのずと人間を引き付ける性質があります。この効果は住宅のあらゆる場面で利用されますが、とくに効果的なのは屋外で、エントランスを示したり、集合ポイントをわかりやすくしたり、複数の建物間でヒエラルキーを確立する場合にも有効です。こちらでは、ガレージの中から漏れるアンビエントライトが、到着してから家の中に入るまでの区間を照らすのに実にちょうどよい光となっています。通路を照らす中間点の明かりも必要ありません。そのため、到着点の照明がいっそう際立って見えています。
アップライト照明だけを使う
通路や動線となるエリアでは、アンビエント照明は移動のために最低限必要な明るさにとどめたほうがよいでしょう。アップライトの光は、比較的フラットに全体を照らす性質がありますが、写真のように素材感のある壁面を柔らかくなぞるように照らせば、動きを感じさせ、壁面をアーティスティックなデザイン要素にすることも可能です。
通路や動線となるエリアでは、アンビエント照明は移動のために最低限必要な明るさにとどめたほうがよいでしょう。アップライトの光は、比較的フラットに全体を照らす性質がありますが、写真のように素材感のある壁面を柔らかくなぞるように照らせば、動きを感じさせ、壁面をアーティスティックなデザイン要素にすることも可能です。
計算する
実際のところ、その空間にどれだけの光が必要なのか分からない、という人も多いのでは。おおまかなガイドラインとして、アメリカでは、部屋の面積(平方メートル)に16をかけた数字が、必要なワット数の目安だといわれています。
CFL(コンパクト型蛍光ランプ)やLED(発光ダイオード)の照明機器を選ぶ場合、白熱ランプでどのくらいのワット数に相当するのかを確認すること。例えば、13ワットのCFLなら、光出力(明るさ)は60ワットの白熱ランプに相当します。ワット数は、実際に電球が消費する電力を測るもので、明るさの度合いを示すものではありません。予算が許せば、すべての回路に調光装置を取り入れて、できるだけ明るさをコントロールできるようにしましょう。調光装置があれば、ワット数が高い電球を設置してしまっても、調整することができます。
実際のところ、その空間にどれだけの光が必要なのか分からない、という人も多いのでは。おおまかなガイドラインとして、アメリカでは、部屋の面積(平方メートル)に16をかけた数字が、必要なワット数の目安だといわれています。
CFL(コンパクト型蛍光ランプ)やLED(発光ダイオード)の照明機器を選ぶ場合、白熱ランプでどのくらいのワット数に相当するのかを確認すること。例えば、13ワットのCFLなら、光出力(明るさ)は60ワットの白熱ランプに相当します。ワット数は、実際に電球が消費する電力を測るもので、明るさの度合いを示すものではありません。予算が許せば、すべての回路に調光装置を取り入れて、できるだけ明るさをコントロールできるようにしましょう。調光装置があれば、ワット数が高い電球を設置してしまっても、調整することができます。
四角という選択肢
埋め込み式照明として一般的に親しみがあるのは丸形ですが、今ではさまざまな選択肢があります。私がお勧めしたいのは、四角いトリムを使った埋め込み式照明。こちらの天井のように、もともと四角いラインがある場所ならうってつけ。丸いくり抜き部分を作ることなく、トリムを天井全体のパターンとマッチさせることが可能です。四角のほうが、特別にデザインされた印象を与えるように思います。
四角いトリムも、丸いトリムと同様のオプションを選ぶことができ、設置にあたって特別な条件もありません。製品によっては、周囲の平面と完全に一体化したようなトリムレス(ふちの部分がないもの)で仕上げることも可能です。
埋め込み式照明として一般的に親しみがあるのは丸形ですが、今ではさまざまな選択肢があります。私がお勧めしたいのは、四角いトリムを使った埋め込み式照明。こちらの天井のように、もともと四角いラインがある場所ならうってつけ。丸いくり抜き部分を作ることなく、トリムを天井全体のパターンとマッチさせることが可能です。四角のほうが、特別にデザインされた印象を与えるように思います。
四角いトリムも、丸いトリムと同様のオプションを選ぶことができ、設置にあたって特別な条件もありません。製品によっては、周囲の平面と完全に一体化したようなトリムレス(ふちの部分がないもの)で仕上げることも可能です。
背景も明るく
インテリアに予算をかけてしまうと、屋外や庭のことまで手が回らないこともあるでしょう。でも、リビングエリアに大きな窓がある場合はとくに、屋外の照明は重要なポイントになります。窓の向こう側にも照明がなければ、夜になるとリビングのガラス窓はみんな真っ黒な壁のようになってしまいます。といっても、それほど明るい光は必要ありません。室内から見えるだけの明るさがあれば十分です。
軒下などに埋め込み式照明を設置し、地面に光を向けるだけで、窓の外が真っ暗に見えることはまずなくなります。こうすれば、知覚が外に引き寄せられ、空間の意識が広がる効果もあるのでおすすめです。
インテリアに予算をかけてしまうと、屋外や庭のことまで手が回らないこともあるでしょう。でも、リビングエリアに大きな窓がある場合はとくに、屋外の照明は重要なポイントになります。窓の向こう側にも照明がなければ、夜になるとリビングのガラス窓はみんな真っ黒な壁のようになってしまいます。といっても、それほど明るい光は必要ありません。室内から見えるだけの明るさがあれば十分です。
軒下などに埋め込み式照明を設置し、地面に光を向けるだけで、窓の外が真っ暗に見えることはまずなくなります。こうすれば、知覚が外に引き寄せられ、空間の意識が広がる効果もあるのでおすすめです。
電球を見せる
照明には欠かせないのが電球です。通常は、つい隠すことばかり考えてしまいますが、ただの電球も立派なデザインアイテムになります。
裸電球はどんな空間にも似合うわけではありませんが、このバスルームにはぴったりです。顔をしっかり照らすのが大切な空間なので、全方向に光を発する裸電球は最適です。
法令によりエネルギー効率の悪い白熱電球の使用中止が進んだことで、デザイン的にも美しいCFL電球の開発に拍車がかかっています。こちらの写真で使われているのは、ロンドンのメーカー〈プルーメン〉の製品。一般的なスパイラル型CFLに替わる、彫刻的な美しさの電球です。
照明には欠かせないのが電球です。通常は、つい隠すことばかり考えてしまいますが、ただの電球も立派なデザインアイテムになります。
裸電球はどんな空間にも似合うわけではありませんが、このバスルームにはぴったりです。顔をしっかり照らすのが大切な空間なので、全方向に光を発する裸電球は最適です。
法令によりエネルギー効率の悪い白熱電球の使用中止が進んだことで、デザイン的にも美しいCFL電球の開発に拍車がかかっています。こちらの写真で使われているのは、ロンドンのメーカー〈プルーメン〉の製品。一般的なスパイラル型CFLに替わる、彫刻的な美しさの電球です。
美術館のライティングを取り入れる
自宅でもギャラリーのように、美術館用の照明をとりいれてみては。思いがけない効果や、あつらえたような高級感も生まれます。一般的に美術館で使われているのは、CFLやLEDランプでは得られない輝きを出せるハロゲン電球です。自慢できるようなアートコレクションはないから、という人でも、思い切って使ってみましょう。古い木材を使った壁や石造りの壁を照らすだけでも、抜群の効果が得られます。
自宅でもギャラリーのように、美術館用の照明をとりいれてみては。思いがけない効果や、あつらえたような高級感も生まれます。一般的に美術館で使われているのは、CFLやLEDランプでは得られない輝きを出せるハロゲン電球です。自慢できるようなアートコレクションはないから、という人でも、思い切って使ってみましょう。古い木材を使った壁や石造りの壁を照らすだけでも、抜群の効果が得られます。
光で導く
こちらでは、地面に埋め込んだ直線状のライトが、家のエントランスへと導くラインになっています。角にある縦長窓からの光が外壁を照らし、四角い窓は家庭のぬくもりを感じさせます。
デザイナー設計者は、昼と夜との違いをふまえ、その変化を照明でどのように見せるかを考えます。この家では、シンプルな歩道に小さな工夫を加えて、素敵な夜景を作り出しています。
普通の体験をつくりだす「当たり前」というしばりを超えて考えれば、魅力的な結果が生まれます。写真はまさに、シンプルな手法でそれを実現した例といえます。
こちらでは、地面に埋め込んだ直線状のライトが、家のエントランスへと導くラインになっています。角にある縦長窓からの光が外壁を照らし、四角い窓は家庭のぬくもりを感じさせます。
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