lighted valley
金沢市のはずれの山の麓に建つ若い家族のための小さな木造住宅である。 造成が行われ6つの宅地に分譲されたうちの一区画で、敷地の形状は歪な四角形(道路の隅切りにより正確には五角形)であった。また、分譲地内の他の5棟の住宅は主に地元のビルダーによって先行して建設が行われていた。
私たちは屋根に真南向きのハイサイドライトを設けた住宅(作品名"facing true south")などで、開口部と採光や日射取得の関係に着目した設計を行ってきたが、今回の敷地は東西に細長く、また南隣りには軒の高い住宅がすでに建っていたため、そのような状況においていかに効果的に採光を得るかということが設計上の主題となった。
周囲の状況から敷地の四周に向けて開口をつくるのは不向きで、トップライトも熱負荷が大きいため好ましくない。そこで、東西に細長い2つの直方体ボリュームをそれぞれ南北の敷地境界に沿って配置し、その隙間から採光を得ることによって「光の谷」のような空間をつくり出そうと考えた。具体的には、リビングやキッチンを配した南側のボリュームは高さ5メートル、その他の諸室を2層に収めた北側の高さボリュームは高さ7.5メートルとし、それら2つのボリュームの間の隙間を埋めるボリュームの高さを3メートルと低く抑え、南北2つのボリュームが向かい合う面を鉄骨のフィーレンディールトラスによって補強を行った上で完全に開放することで「光の谷」を実現している。
「光の谷」が南北のボリュームのそれぞれの空間に独特な距離感を生み出している。間に挟まれた低いボリュームにいるときは谷の底にいるような静けさと落ち着きがあり、階段を上り下りするときには谷を見下ろしながら山の斜面を行き来するような高揚感がある。自然のような複雑さではなく、きわめてシンプルな平面と断面で、さほど大きくはない住宅に多様な空間体験を生じさせることができたのではないかと感じている。
私たちは屋根に真南向きのハイサイドライトを設けた住宅(作品名"facing true south")などで、開口部と採光や日射取得の関係に着目した設計を行ってきたが、今回の敷地は東西に細長く、また南隣りには軒の高い住宅がすでに建っていたため、そのような状況においていかに効果的に採光を得るかということが設計上の主題となった。
周囲の状況から敷地の四周に向けて開口をつくるのは不向きで、トップライトも熱負荷が大きいため好ましくない。そこで、東西に細長い2つの直方体ボリュームをそれぞれ南北の敷地境界に沿って配置し、その隙間から採光を得ることによって「光の谷」のような空間をつくり出そうと考えた。具体的には、リビングやキッチンを配した南側のボリュームは高さ5メートル、その他の諸室を2層に収めた北側の高さボリュームは高さ7.5メートルとし、それら2つのボリュームの間の隙間を埋めるボリュームの高さを3メートルと低く抑え、南北2つのボリュームが向かい合う面を鉄骨のフィーレンディールトラスによって補強を行った上で完全に開放することで「光の谷」を実現している。
「光の谷」が南北のボリュームのそれぞれの空間に独特な距離感を生み出している。間に挟まれた低いボリュームにいるときは谷の底にいるような静けさと落ち着きがあり、階段を上り下りするときには谷を見下ろしながら山の斜面を行き来するような高揚感がある。自然のような複雑さではなく、きわめてシンプルな平面と断面で、さほど大きくはない住宅に多様な空間体験を生じさせることができたのではないかと感じている。
Project Year: 2013
Project Cost: JPY 10,000,001 - JPY 30,000,000
Country: Japan